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特発性大腿骨頭壊死症

症状

当初は比較的急に始まる脚(あし)のつけ根(股関節)に痛みや違和感を感じます。その痛みは、安静にしていると数週でいったん症状がなくなることもあります。しかし進行してくると痛みが強くなってきたり、足を引きずって歩くいわゆる跛行(はこう)を認めます。
長い経過をたどって徐々に進行する変形性股関節症とは違い、比較的急に進行します(数か月から数年で)。

原因

脚のつけ根にある大腿骨骨頭は、もともと血流障害を起こしやすいところで、ここで血流障害を起こすと骨は壊死を引き起こします。この壊死が広がり大きくなると骨がつぶれて壊され(骨頭の圧壊)、痛みを生じるようになります。この原因がはっきりしないものを特発性大腿骨頭壊死症と呼んでいます。1年間で約2000人が発症すると推定され、やや男性に多い傾向があります。男性ではお酒の飲みすぎ(アルコール多飲)、女性ではステロイド剤の服用が関連性として挙げられています。
また大腿骨頭壊死を起こす原因としては、外傷、潜函病(せんかんびょう)、放射線照射が知られています。

治療

日常生活の負担を減らしたり、生活習慣の改善、体重のコントールをしたり、歩行時に杖を使用したりします。炎症をおさえる痛み止め等の内服で治まることもあります。しかし、骨の壊死範囲が広く今後進行する可能性が高いと考えられる場合は手術を考えます。手術には自分の骨をいかして行う骨切り術、股関節を人工物に置きかえる人工股関節置換術があります。

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