症状

首の周り、肩から肩甲骨、背中にかけて痛みや、だるさ（凝った感じ・張った感じ）を認め、場合によっては頭痛や目の奥の痛み、吐き気、耳鳴りなども生じることがあります。肩こりに関連する筋肉はいろいろありますが、その中心は僧帽筋であり、首の後ろから肩・背中にかけて存在しています。

原因

生活習慣としては、姿勢が悪いこと（猫背など）、長時間同じ姿勢でいること（パソコン業務・テレビゲーム・スマホなど）、運動不足、眼精疲労、精神的なストレス、冷房、ショルダーバックなどが原因としてあげられます。また頚椎の病気（頚椎椎間板ヘルニアなど）から生じるもの、肩関節の病気（五十肩など）から生じるものがあります。そのほか眼科（眼精疲労）・循環器（高血圧）・脳外科（クモ膜下出血）の病気でも肩こりを認めることがあります。

治療

生活習慣の改善（予防）とリハビリが治療の中心となります。同じ姿勢をとらないように作業内容の改善、軽いジョギングをしたり、ウォーキングなどが有効です。リハビリとしては運動療法（筋肉強化やストレッチなど）や物理療法（温熱療法など）があります。症状によっては、炎症をおさえる痛み止めや筋弛緩薬（筋肉のコリをとる）の内服、湿布や塗り薬、痛みをおさえる注射も行います。