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骨粗鬆症

症状

骨粗鬆症は、骨の量(骨量)が減ってしまって骨が弱くなり、骨折しやすい状態にある全身的な病気と呼ばれています。現在約1000万人以上の骨粗鬆症患者がいるといわれ、高齢化社会に伴い年々増加傾向になっています。頻度は圧倒的に女性が多くなっています。

症状は、基本的に骨折をしなければ無症状の状況ということになります。しかしささいなことで骨折を起こしてしまうと骨折部の疼痛や動けなくなったりします(体動困難・歩行困難)。骨折を起こしやすい場所としては、せぼね(腰椎・胸椎圧迫骨折)、また(股)のつけ根(大腿骨頚部骨折)、手首(橈骨遠位端骨折)、肩(上腕骨近位端骨折)などが多く認められます。せぼねに骨折がみられると背中が曲がったり身長が縮んだりします。またのつけ根の骨折では、入院し手術になることがほとんどで、その後の社会生活(生命予後にも)に多大な影響をもたらすため特別な注意を必要とします。

原因

人の体の中で骨は、毎日新陳代謝をくり返しています。具体的には新しい骨を作ろうとする働き(骨形成)と古くなった骨を分解する働き(骨吸収)とでうまくバランスをとっています。骨粗鬆症はこのバランスがくずれることで起こり、骨がもろくなっていきます。また骨粗鬆症は多くが閉経後の女性に起こり、女性ホルモンの減少が深く関連していると考えられています。

治療

まず骨粗鬆症の治療には予防が重要になります。食事はバランスよく摂取し、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウム、たんぱく質などを十分にとっていただくことが必要になっています。また適度な運動とともに散歩などで日光浴をしていただくこともおすすめしています。

また治療薬としましては、内服薬から注射薬までさまざまな種類がありますので、精密検査(DXA装置による)をしていただき、個々の現状で一番良いと考えられる治療法を選択していただけるのが最適と思われます。また閉経後の女性、2cm以上の身長低下が認められる方は、定期的な検診を受けることをおすすめしています。

DXA装置

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